小野次郎 公式ブログ『ジローのおしゃべりサロン』

霞が関、総理官邸&永田町のすべてに精通する小野次郎のつぶやきとため息

えっ、公然わいせつ?

23日(木曜)のニュースは、「SMAP」草なぎ剛君の逮捕で持ちきりだった。深夜に泥酔し、一人裸になって公園で騒いだとのこと。

「公然わいせつ容疑」と言うけれど、テレビ各局の報道を見比べても合点がいかない。元警察の立場で考えると、前後不覚に泥酔して騒げば、逮捕ではなく「自傷他害のおそれあり」で、酔っぱらいの保護所に一晩泊められるのが普通だろう。

また、人気のない真夜中の海岸で一人裸で泳いだところで、公然わいせつには当たらない。午前3時の都心の公園だって似たようなもので、あまり人は寄り付かないのではないか。前後不覚の状態で、かつ、裸を他人に見せる意図が窺われない限り、二重の意味で、容疑者ではなくて保護すべき対象のはずだ。

人気のSMAPの中でも特に「癒し系の」草なぎ君であっただけに、本件に関する警察の経過説明が足りないと感じた方は多かったと思う。

逮捕のニュースも驚きだが、当日の世間の反応にも驚くべきものがあった。
「めちゃくちゃな怒りを感じる」とか、「最低の人間としか思えない」といった鳩山邦夫総務大臣のコメントである。テレビCMのスポンサーというだけで、ここまで口をきわめて言わなければならないのか?翌日、批判を浴びて発言を撤回したが、お酒で失敗したお友達の大臣の時には何とコメントしていたのかな、と思い出してみる。

一生の間には、誰にだって「羽目をはずす」事が一度や二度はあるだろう。今回は、特に人を傷つけた訳でもないし有名人の立場を利用しての所業でもない。彼にはお会いしたこともないが、年長の人間として「一緒に飲む友達を選べ」という言葉を送りたい。

しばらくは仕事にも影響が出るだろうが、そのことでまた酒に走ったら最悪である。必要ならカウンセリングなどをきちんと受け、早く活動を再開できるよう祈っている。

永田町の非常識②「政党支部」

政治家に対する企業献金は、現行法で禁じられている。そもそも企業は、利益追求を目的とする存在であるから、政治家への献金は、常に経済的な見返りを期待している。

しかし企業も「政党」に対しては、献金をすることが認められている。永田町では、政治家ごとの「政党支部」を「政党」に含めることで、実際上それまでと何ら変わらない献金の仕組みが出来上がっている。企業献金を擁護する方たちは、この「抜け穴」の実態に慣れてしまって、法の理念を忘れている。

政党支部は、「支部」とは名ばかりで、事務所も、所有車両も個人名義、銀行口座も肩書を付した個人名義である。支部長交代の際にも、党本部は財産を回収したり、前任者から後任者に引き継ぐことを求めない。これでは政治家個人が受けた寄付だと錯覚してしまうのも当たり前。

「抜け穴」を防ぐ方策が2つある。
1つは、企業献金を党本部に限ること。そして新たな抜け穴を防ぐため、「本部」から「支部」への迂回や、「支部」への定率による配分を禁じる。
もう1つは、政治家への企業献金の抜け穴に使われている「政治資金パーティ」を廃止する。それでも、出席者が会費を負担するパーティなら開くことができる。

企業経営者が個人名に変えて政治家に献金することもあり得るが、特定の企業からの大口献金に依存する体質は、大きく変えることができる。
何事もやってみなければ分からないが、「穴が見つかったら塞げば良い」というのが私の率直な考えである。

永田町の非常識①「世襲制」

政治の世界で、世襲を制限すべきという意見は、社会一般では当たり前と受け取られている。ところが、この社会一般の常識的な意見について、自民党内の長老や世襲議員からは抵抗が強いのである。

私は、党として「同一選挙区内での連続する世襲立候補は、公認しない」と定めるのが良いと考える。
仮に公職選挙法で世襲を制限するとしても、自民党代議士の親を持つ子息が共産党から立候補することまで禁止するのは適当でない。

世襲は、親子や家族の問題ではあるが、むしろ政党の利害として、世襲候補を使って一議席を守るという党側の安易な姿勢を正さなければならない。

引退その他で後継候補を決める場合は、すべて「公募制」で行うべきである。前回の郵政選挙における自民党の大勝は、新しい血として党に加わった多くの公募新人によってもたらされたものである。

世間の常識が、なにゆえ永田町では、かくも通らないのか不思議である。世襲の多い執行部の中で抵抗にあっている菅(スガ)さんには、「世襲の制限」が党のマニフェストに明記されるまで頑張っていただきたい。