小野次郎 公式ブログ『ジローのおしゃべりサロン』

霞が関、総理官邸&永田町のすべてに精通する小野次郎のつぶやきとため息

自民党再生宣言

 今の党内の混乱は、「変わらなければ党に明日はない」と考えるか、「古き良き自民党」に執着するかの立場の違いである。

 自民党は長い間、農協、土建業、郵便局、更には免許・許認可業界を支持基盤にしてきた。党の支持基盤が各省庁の縄張りの上に乗っているため、「霞が関」の国民支配を止めさせる事が出来ない。支持を特定の業界に依存するため、福祉、環境、消費者など大多数の国民に関係する問題が後回しにされる。
 21世紀に入る前には、内閣支持率がひとケタに落ち込み、自民党は、「賞味期限切れの政党」と評されるに至った。

 「国民政党」、「改革政党」というスローガンは、しがらみを捨てて、支持基盤のすそ野を広げる意味である。

 しかし、新しい支持層の開拓に活路を求める方針に、粗末に扱われていると感じる「古いなじみ客」からは激しい不満が噴き出す。党の基本方針が義理人情に流されれば、しがらみから抜け出すことは出来ない。
 「古い自民党をぶち壊す」から「お友達を大切にする」へと、党のイメージが回帰するにつれて、いつの間にか、内閣や政党の支持率が、じり貧の状態に戻ってしまった。

 現状は、「派閥」、「族議員」、「世襲議員」といった昔からの自民党のDNAが自己変革を妨げている。
 党勢の挽回を図るためには、政治改革と党改革を通じて、世襲・多選・高齢など候補者選定の仕組み、企業献金や資金パーティなど政治資金のあり方、予算編成への政治家の関与や政・官癒着の問題などについて、大胆な「遺伝子治療」を施すしかない。

 リーダーの発言がしばしばブレるのも、改革マインドがあやふやで、その都度、「場当たり」や「日和見」の対応をしていることが根底にある。脳ミソでは「変わらなければダメ」と分かっていながら、ふと口から出る言葉に、古臭さが漂う。

 今回の総選挙では、国民の審判を通じて、「自己変革なくして党の将来はない」ということを、あらためて知らされるであろう。

 これまで党内で「国民政党」、「改革政党」への脱皮に取り組んできた政治家が、一人また一人と党を去っていくのは、誠に残念なことである。

 私の場合、前回の保守分裂選挙の後、保守系一本化のために、党本部でも地元でも数多くの関係者が心を砕いてくれた。

 一方、「ブレる政治」に対しては、自己の信念に基づいて、執行部に対して言いにくいことをかなり申し上げてきた。
 それでも、今回の衆議院解散に当たっては、直ちに、山梨3区での党公認を決めて頂いた。細田幹事長、笹川総務会長などからは、「必ず国会に戻ってくれなければ困るよ」と励ましを受けた。

 今の逆風は、「自民党よ、しっかりせよ」という国民の声であり、長年、日本の平和と繁栄を担ってきた自民党に対する信頼と期待は、依然として根強いと思う。
 自民党を「中から若返らせ、生き返らせる」政治家が誰かいなければならない。

 地元で、また全国から声援を送ってくれる方々の期待に応えるためにも、私はこれからも、「チェンジ日本、チェンジ自民党」の旗を掲げて、正々堂々の戦いを進めていく決意である。
 以上、4年近い最初の任期を終え総選挙に向かうに当たり、自分の感じるところを記しておく。