小野次郎 公式ブログ『ジローのおしゃべりサロン』

霞が関、総理官邸&永田町のすべてに精通する小野次郎のつぶやきとため息

闇鍋(やみなべ)

 古巣の自民党では、参議院選挙の追加の候補者決定に手間取っている。

 世代交代や衆議院からの転進について議論があるからだが、総裁は『勝てる候補』かどうかを判断基準にしていると言う。総選挙前にも復党議員がいる選挙区では同じ基準を口実に公認候補の選別が行われた。3年前には「参議院選挙を有利にするため」との理由から十数名の離党議員の復党を認めた。総裁が「お帰りなさい」と涙を浮かべながら迎え入れたシーンを覚えている向きは多いと思う。しかし、結果はいずれの選挙も歴史的な敗北だった。

 元々政党は、政治路線を共有する同志の集まりである。候補者の擁立も、党が必要とする人材への支持を有権者にお願いするということではないのか?

 これに対して「勝てる候補」という基準は、政党の責任で選定することを回避して、無難な方を選ぶと言っているだけのこと。与党であれば、路線が違っても権力を共有する一点でまとまるかもしれない。しかし、野党に替われば、路線の共有なくして党内のまとまりを保つことは難しい。にもかかわらず、トップが依然としてこの基準を口実にするところに、旧態依然たる党の体質がにじみ出ている。

 特に今度の参議院選挙は、
 ①従来どおり業界・団体の個別利益の代表を選ぶか

 ②それとも政界再編をにらんで「是は是、非は非」と言明できる人を選ぶか

 という意味合いを持つ。少なくとも僕はそう考えて、古巣を飛び出し、政策や政治スタイルに一番親近感を感じる政党を選び直した。

 相変わらず古巣では、「構造改革」に対する評価、また世代交代や企業・団体献金に対する今後の方針もはっきりしないままだ。個々の政治家(候補者)の方は、仲間割れを恐れて争点に関する明確な主張を差し控えてしまう。今や党内は、路線やスタイルの異なる人が黙って乗り合わせている「乗合バス」状態、または今の時期で言えば「闇(やみ)鍋」のようなもの。選挙において有権者は、その「闇鍋」を食べるよう勧められるわけだ。

 自民党は、前回の参議院選挙、去年の総選挙と二度も同じ迷い道にハマり込んで国民の信を失った。失った信頼を回復するためには、改革路線をとるのか否定するのかを明確にして、乗合状態を解消することが真っ先に求められているのではないだろうか?

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  • 2010/03/02(火) 11:20:08 |
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