小野次郎 公式ブログ『ジローのおしゃべりサロン』

霞が関、総理官邸&永田町のすべてに精通する小野次郎のつぶやきとため息

廃屋から街の緑を。

 地元をくまなく回っていると、いわゆる町場から村里までいたる所で、放置されたままの家屋が目につく。住宅が多いが、良く見れば商店街の中にもある。山間の集落では、何軒に一軒かの割合で廃屋状態の家が残されている。地方に於いては、過疎化と高齢化がいっそう深刻である。高齢のために医療や介護を必要とする所有者が、自宅を離れて特老ホームなどに移る場合も多い。街の方では、いわゆるシャッター商店街が増えているが、中にはオーナーが退去して無住になったままの店舗も少なくない。こちらは、個人商店からの客離れ、店の跡継ぎがいないなどの背景がある。道路沿いでも、パチンコ屋やガソリンスタンド、自動車ショールームなどの無残な‘残骸’が目立つ。地方に於けるバブル後の土地価格の下落が止まらず、その結果住宅地はなかなか売れないし商業用地では長期間‘塩漬け’という物件も多いのではなかろうか?過疎だ、高齢社会だ、経済格差だと背景事情を論じている間に、ふるさとの景観は確実に劣化を早めている。

 僕は、「朽ち果てた家屋は撤去して跡地はきれいに整備すべきである」と考える。居住や利用の意思が無く放置された建物は、防火、防犯など防災上迷惑な存在である。最近、サルなどの鳥獣被害から村里を守るために、山際の地域では電柵を張り巡らしている。所々で電柵の向こう側にとり残された家屋を見る。無住のためだが、家屋をサルの縄張りの中に残しておけば鳥獣対策上も好ましくない。そして何より景観上のマイナスは図り知れず、周辺全体が元気のない暗いイメージに染まってしまう。国道沿いの街の入り口には‘ゴーストタウン化’したガソリンスタンドが残されている。集落の中には、土壁が半ば崩れ落ちて茅葺き屋根の重さで潰れかかっている民家がある。こうした状態を放置すれば、周囲の住民には、にぎやかさを取り戻そうとする意欲を失わせるし、他所から訪ねてきた人にはその場所で暮らしてみたいという気持ちを減退させる。

 僕の考える土地の地域管理スキームとはこんなもの。予算措置を伴うが、基本的には自治体の条例を作れば実施可能だ。

1.利用予定の無い旧い建物は、保存するか撤去するか市町村役場と相談する。

2.保存する価値のある物件であれば行政は保存のための支援を実施。

3.保存しないものは所有者による解体撤去を求める。費用の一定割合を行政が負担することで整備を促進。

4.経済的事情などで所有者が実施できないときは行政の負担で解体撤去を実行。

5.空き地となった跡地を行政は緑地化。

6.又は、周りの景観との調和に配慮しつつ、前の構造物を生かして太陽光発電などの自然エネルギー施設として利用。

7.不動産にかかる税金を減免。

8.譲渡や相続で土地所有者が替わった場合、緑地として残すか新たな利用をするか新所有者は市町村役場と相談する。

 街並みや村里の景観は、住民みんなの財産だと思う。他方で、未利用地の緑化推進とクリーンエネルギーの最大活用は、環境対策上も社会の責任ではなかろうか?栄華を誇ったレジャー・商業施設が残る道路沿いの地域も、無住の家や店舗も、みんな素敵な‘緑の公園’に生まれ変わらせたい。‘クリーンエネルギーのスタンド’に造り替えたい。新しい地域の活性化を考えるために、こうした政策がどうしても必要だと考える。

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