小野次郎 公式ブログ『ジローのおしゃべりサロン』

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一川保夫防衛大臣問責決議、賛成討論にたちました

12月9日(金)、参議院本会議におきまして、一川保夫防衛大臣問責決議が討議され、みんなの党を代表して決議賛成の討論にたちました。

討論の原稿をご紹介いたします。

一川防衛大臣問責決議案に対する賛成討論      二〇一一年十二月九日
小野次郎
                   
 みんなの党の小野次郎です。私は、みんなの党を代表して、一川防衛大臣問責決議案に関し、問責に賛成する立場から討論を行います。
 一川大臣には、もともと国の独立と国民の安全を守る国務大臣としての資質に欠ける点が多々認められます。

まず第1に、国務大臣としての自覚が無い。国賓として来日されたブータン国王陛下ご夫妻を招いての宮中晩餐会に欠席して、同僚民主党議員の政治資金パーティに出席した。国賓の接遇は内閣を挙げて厳粛にとり行われるものであり、私事をもって公務を怠ること自体、国務大臣としての自覚に欠けると言わなければならない。宮中晩餐会の出席は、個人的立場で招かれたものではなくて、全自衛隊員の代表として招かれたものであるにもかかわらず、これを止むを得ない事情もないのに欠席することは、数多くの自衛隊員に対しても落胆と失望を与える行為であります。

第2に、皇室を軽んじ、あからさまに敬意を欠いている。私事とも言うべき同僚議員の政治資金パーティに出席した一川大臣は、「宮中晩餐会を欠席して政治資金パーティへの出席を優先させた」という趣旨の発言を、不特定多数の出席者に対する挨拶の場で行った。その軽率かつ無神経な言動は同じ院に席を置く同僚議員としても恥ずかしくなるほどであります。

 第3に、一川大臣は、就任時から「自分は安全保障分野の素人であり、これこそ正にシビリアン・コントロールである」という趣旨の発言をしている。大臣は、国の防衛について純軍事的見地からばかりではなく、「文民又は政治家」の視点で常に総合的な立場からの判断を優先させるという意味のシビリアン・コントロールを完全に履き違えている。「シビリアン、すなわち素人」の意味と誤解していること自体、国民には国の安全に対する不安を与え、諸外国からは侮られるものであります。

 以上のように国務大臣としての資質に欠ける言動に加えて、十一月二十八日沖縄における田中前沖縄防衛局長の不見識極まりない発言があり、これに対する対応の中で、一川保夫君が防衛大臣に全く相応しくない人物であることが、一層明白となりました。

まず、1995年の沖縄女子暴行事件について、「正確な中身を詳細には知らない」と答えた。これは、普天間基地移転問題の原点となった事件に対する無知をさらけ出して、多くの沖縄県民に失望を与えた。
その後、十二月二日には、謝罪に訪れた仲井間沖縄県知事に対し「今回の(局長)発言で大きなお荷物を背負う事になったが、しっかりと乗り切りたい」などと発言して、沖縄に大きな衝撃を及ぼした前局長の発言を、自分と関わりのない他人事として捉えている。
更に、防衛分野の勉強不足を指摘されると「すべて勉強する事は不可能」と述べて、閣僚としての能力不足や不見識を棚に上げて傲慢な開き直りを見せている。最近の大臣記者会見では「責任を問われる致命的なものはない」として自分の非を認めない頑なな姿勢であります。
しかし、一川君の本件対応には重大なミスが幾つも認められます。

第1に、オフレコ取材における前局長の不見識発言を報道する旨連絡してきた報道機関に対して、防衛省出先が「口封じ」を図り、報道すれば「出入り禁止」にすると恫喝している。この状況につき、大臣は当夜に報告を受けていながら、報道への干渉に是正の措置も取らないばかりか、事後に関係者の責任追及などの必要な措置を講じることもなく、これを放置している。

第2に、田中前局長は同じ機会に「来夏以降は、普天間固定化が既定路線となりつつある」との趣旨を発言していた旨報じられている。これは「犯す発言」以上に実質的に、沖縄県民及び全国民の政府の交渉姿勢に対する信頼を損なう内容である。この重大な事態について大臣は究明の努力をせずに放置しており、「臭いものには蓋」と言われても仕方がない対応であります。

第3に、本日、前局長には停職という厳重な処分を下しながら自分に対してはお構いなし、単なる自発的な閣僚給与の返上によって世間の批判を交わそうとしている。防衛省の出先代表である前局長に「停職」に当たる重大非行がある場合には、当然監督責任のある上司の大臣にも重い処分が伴わなければならない。このような公平を欠いた処分では、防衛省内外に「トカゲの尻尾きり」の印象を与えるものであります。


一川大臣の責任を認めない姿勢は一貫しており、全国から厳しい批判を受けても、自ら辞職を申し出ることもなく、また野田総理は重ねて更迭を拒否している。最早、参議院での問責によって国民の代表である国会の意思を明らかにする以外、国民の政治不信を拭い去ることはできません。
もとより、一川防衛大臣の問責事由について最大の責任は、国の防衛に関する知識に欠け、危機管理能力に欠け、政治的センスに欠ける人物を大臣に任命した野田総理その人にあります。消費者から苦情の多いマルチ業界と親密な関係を有することが広く知られており、最初から資質を欠くと分かっている人物を消費者担当大臣に据えた問題もまた、野田総理自身の任命責任が最も重大であります。

加えて、短期間の間に二人の大臣についてこれほどの信用の失墜が明らかになった今に至るも、「大臣として適任である」と開き直る総理の姿勢は、国民意識から大きく乖離している。最早、野田佳彦君自身が内閣総理大臣として失格であると言わねばならない。


本日みんなの党は、内閣総理大臣問責決議案を参議院に提出した。しかし、自民党公明党などの賛同を得られず、本会議の議に附されることができないのは誠に残念である。本日問責決議の対象になっている一川保夫君を含む二国務大臣に対して我が党は、任命権者である野田総理の最大責任を追及するのと同一の想いを込めて、それぞれの問責に賛成するものである。


以上、みんなの党が本問責決議案に賛成する理由及び経緯を申し上げ、私の賛成討論を終わります。

2011-1209本会議


2011-1209本会議02


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