小野次郎 公式ブログ『ジローのおしゃべりサロン』

霞が関、総理官邸&永田町のすべてに精通する小野次郎のつぶやきとため息

15日公表された安保法制懇の報告を概観して。

15日公表された安保法制懇の報告を概観して。
我が国安全保障に関して検討すべき問題は、私の考えでは次の4つの局面から成る:
1.平時と戦時の間に起き得る侵入や衝突(いわゆるグレーゾーン)に対して自衛隊の取る措置について、現行の防衛法制に有効な抑止撃退措置が整備されていないこと。
2.「武力行使との一体化」論など、兵站や後方支援に関して武力行使と同一視して憲法上認められないとされる活動が広範にわたること。
3.PKOなど国連中心の平和維持活動での自衛隊の行動に関して、武力行使の禁止など我が国防衛の際の憲法上の制約を同一に課していること。
4.我が国防衛に対する他国の協力を確実なものにするため、当該他国の防衛に加担する「集団的自衛権の行使」(中核部分)が認められていないこと。
我が国防衛との密接性から言えば、検討の優先度はここに掲げる数字順(1→2→3→4)であろう。他方、自衛隊の活動範囲を拡大すれば我が国及び国民一人一人の安全に対する危険も同時に増大することを考えなければならない。そのリスク増大は4→2→3→1の順ではなかろうか?
もちろん解釈改憲の問題は、平和主義や立憲主義との関係できわめて重大である。しかしそれ以前に、安全保障に関する問題状況の概観もないまま、「集団的自衛権」の行使容認が全てに優先するとか、わが国の安全保障を巡る問題の大半がカバーされるという見方は、無鉄砲かつ非現実的だと言わなければならない。
今後それぞれの局面の問題点について、仔細に具体的必要性と合理性を審議すれば、私の見立てが的を得たものであることが明らかになると思う。

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