小野次郎 公式ブログ『ジローのおしゃべりサロン』

霞が関、総理官邸&永田町のすべてに精通する小野次郎のつぶやきとため息

「ねじれ国会」にも良いところあり!

「党議拘束」って分かるだろうか?党所属議員は、採決のときに、執行部が決めた通りに投票しなければならないことだ。衆参両院で与党が過半数を占めている場合、これだと与党執行部が決めた法律案は、その時点で成立する法律の内容までが決まってしまう。
 政治権力は、与党執行部と原案を作る霞ヶ関の中央省庁に集まる。与党議員は“賛成多数”の数に数えられるだけの存在であり、野党議員は国会の中や外で、反対を叫ぶだけに終わってしまう。その点、衆議院と参議院で多数派が異なる「ねじれ国会」では、自ずと党派を超えて、国会議員の大多数が賛成できる内容の法律だけが成立する。党議拘束以前の問題になっているからだ。

 「民主主義とは、多数決だ。」と、考える人もいるだろう。でも、51対49に世の中の支持が分かれた法案について、与党が党議拘束をかけて、衆議院でも参議院でも繰り返し押し通すのが良い政治とは思えない。「ねじれ国会」は、これから3年あるいはそれ以上の期間続く。  
 我々は、「ねじれ国会」と向き合う法を身に付けるべきだと思う。今開会中の臨時国会で、成立する法律の数は、確かに少ない。でも中には、前々から立法化を求める声があり、与党の中にも理解者が居ながら、霞ヶ関や党内で声の大きな政治家の反対によって成立しなかったものが含まれている。政治資金の支出に広く領収書を求める政治資金規正法改正、地震などで自宅が全壊した場合に再建費用の一部を支援する法改正、そして年明けにも成立が見込まれる薬害肝炎一律救済のための法律である。

 「ねじれ国会」にも良いところあり!と思う。そういう国会では、与党でも野党でも、法律を自ら立案したり、野(与)党側と協議・調整をまとめられる国会議員が必要になっている。
 世論の「声」も意味合いが変わっている。これまで「国民の声」といっても実現に結びつくのは、与党を支援する大きな団体や業界の意見要望であった。今では、与党が話に乗らなければ野党にお願いに行く手がある。かくして「ねじれ国会」の下では、すべての国民に「声」を上げる機会が広がっている。各政党、また国会議員一人一人について、相手よりも早く国民の声を聴き取って、それを法律や予算の獲得に結びつける能力が験されているように思う。

テーマ:政治・経済・社会問題なんでも - ジャンル:政治・経済

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