小野次郎 公式ブログ『ジローのおしゃべりサロン』

霞が関、総理官邸&永田町のすべてに精通する小野次郎のつぶやきとため息

前原国交大臣に『喝!』

 大臣に就任した途端に、八ツ場(やんば)ダム及び川辺川ダムの建設中止を打ち出した。中止の発表に、地元は猛烈に反発。現地を視察して地元関係者の反対にあっても、大臣は建設中止の方針を変えない。そればかりか、自分で決めた「中止の方針」を撤回できないことについて、地元の方々に陳謝。更には、公共事業の計画中止の際の補償に関する法律を作って、建設と原状復元に伴って関係者が被る損害を補償する方針であると言い始めた。
 
大臣とはマニフェストのままに実行するだけの存在なのか?

 嗚呼、何たることか。「偽メール事件」の際の教訓を、彼は学習していない。あの事件では、永田氏の軽率さだけではなく、党首である前原氏自身の危機管理能力の欠如が明らかになった。彼は、
 主張<反論<弁解
と論争がしだいにエスカレートする際に、結論を所与のものと予断するために熱くなって「競り上げ」に乗りやすい。政治のリーダーとしては致命的な欠陥かもしれない。

 残りの工事を完成させる費用と中止して原状に復元する費用とを、単純に比較ができるものではなく、このままでは必要な予算規模も何倍にも「競り上がって」しまう。関係者への補償と言っても、要件や手続きを定めた法律が成立した後、個々の計画について、関係者からの意見聴取やアセスメントなどの手続きを進めて行かなければならない。当然、個々の当事者の中には、補償の額について裁判で争う人も出てくるだろう。

 見直しを進める全国143か所の計画中のダムについての見直しを終了し、中止の案件について復元と補償に関する法的処理を済ませるのに、いったい何年かかるのか分からない。しかも、その間に再び政権交代が起こる可能性も排除されない。新政権によって計画の「建設中止の撤回」の方針が示されたら、建設現場や当事者の権利関係はどうなるのか。凍結が続いて完成が遅れている箇所や、中止が決まっていても復元や補償が終わっていない中途半端な状態に置かれた現場では、パニックが起きてしまう。

 行政の長である大臣の立場が良く分かっていない前原氏に、「喝!」を一つ献じたい。暮れの予算編成から来年以降の国会審議がどうなるか、今から心配である。

コメント

ダムは絶対に中止をすべきです。

  • 2009/09/29(火) 14:00:44 |
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  • #-
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喝は貴方に

全衆議院を盾になにを言われているのですか?
八ツ場(やんば)ダム中止は、野党の時から言っており政権が変われば中止と言っていましたよ。(マニフェストだけではない)
現実を直視しない、自分のことしか考えないことは、貴方や議員をはじめもっと反省すべきことなのではないですか?
落選され今後も自民党として進のであれば、自分の頭のハエを追ってください。
今回の自民党総裁の醜態はなんですか!
西村議員の党員と議員の投票ねじれは、どの様に説明されるか聴きたいものです。
次回ブログでお知らせ下さい。

また 批判ですか?

マニフェスト通りにやっても批判。守らなきゃ 批判。国民の選んだ選挙です。 そんなこと そろそろやめて 日本のため、私たちの為に 民主党と協力して少しでも良い方向にもっていく意見をくださいよ~。

  • 2009/09/30(水) 19:34:09 |
  • URL |
  • 20代市民 #/Z8Siu.k
  • [ 編集 ]

唾を吐く者

小野氏の議論は明確。対して、小野氏の主張・言葉尻への批判は不愉快。八ツ場ダム中止を、野党時代から掲げてきたという事実に、何らの価値もない。現実に直面してなお、対応に柔軟性がないことを「マニフェストに従うだけ」と評している。

  • 2009/10/02(金) 22:12:33 |
  • URL |
  • 小野二朗 #-
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