小野次郎 公式ブログ『ジローのおしゃべりサロン』

霞が関、総理官邸&永田町のすべてに精通する小野次郎のつぶやきとため息

「大丈夫かいな?」民主党政権

 組閣から二月あまり、閣僚各自が、新施策を思いのままにブチ上げている。ほとんどが国会や政府部内での手続きや審議・検討を飛ばしてしまっている。党のマニフェストに含まれていた内容は、「結論ありき」なのだろうか?各自が「功」を競っているように見受けられる。この状況に不安を感じる国民が急激に増えている。このままでは、国民の期待が不安や失望に変わって、民主党政権が結末を迎える展開は意外と早いかもしれない。 そこで、民主党政権の「アキレス腱」を僕なりに予測してみた。

1. 危機管理の欠如
 経営危機にあるJALの処理は、時間と競争の危機管理の問題。前原大臣の下、対応が往きつ戻りつしている間に経営環境の劣化が一層進む。政府丸抱えの救済は、巨大な負担を将来にわたって国民につけ回すことであり、最低の結末である。

2. 国家財政の破綻
 税収減が見込まれる中で、大幅増税をせずにマニフェストの政策実現にこだわれば、赤字国債の増発しかあり得ない。しかし、年間の税収見通しを大きく上回る規模の国債を発行することは、「返せる当てのない借金」をするのと同じで、まさに国家財政の破綻である。

3. 景気悪化
 公共事業の発注や公的な補助金を急激に減らせば、世の中のお金の巡りは確実に悪くなり、仕事のない人が増える。民主党は、公的支出による景気の“呼び水”効果を理解していない。家計の直接支援は、集めた税金を国民に返しているだけの事。選挙の「票」には直結するが、景気浮揚には繋がらない。

4. 新たな霞が関支配
 民営化された郵政事業を大蔵・郵政官僚OBに委ねる人事は何の事だか分からない。あべこべに、政治家寄りの官僚に「政治家を使いこなす」ことを許してしまう。さらに、政府が、年金調査業務、かんぽの宿、社会保険病院などを丸抱えで公的分野に残せば、喜ぶのは公務員労組で、国民負担は膨らむ一方。民主党の政策は、単に、「公務員天国」の再現につながるだけ。

5. 地方の士気喪失
 行政も経済も、地方の活気が欠かせない。地方が関与する事業が圧倒的に大きな割合なのに政府は、脱ダムも補助金など事業見直しも、地方自治体との事前協議なしに打ち出している。税源を移譲しないまま、不満を交付税で解消するだけでは、総務省による地方支配の再現である。

6. 日米関係の破綻
 普天間移転、米軍「思いやり予算」、インド洋補給などに関する鳩山内閣の閣僚の言動に対して、アメリカ側は官民あげて苛立っている。新政権が、マニフェストや連立合意の方針を貫こうとすれば、日米関係に大きな亀裂が生じる。

7. 与党指導者の政治資金疑惑
 小沢幹事長関係の政治資金疑惑では、特定ゼネコンとの深く長い癒着が裁判で立証された場合、鳩山幹事長(当時)を含め口々に「検察捜査の横暴」を叫んだ政治的な責任は誰がとるのだろうか。また、鳩山総理関係の疑惑は、中身的には「脱税」の疑惑。構造的で巨額な不正が判明すれば、秘書の責任にとどまらず、総理の政治家としての責任を問われることは避けられない。

どの問題が政権の「終わりの始まり」につながるかは断言できないが、議論が盛り上がるタイミングは予想可能。まずは、政府予算案編成の年末、次に予算委員会での審議が行われる年度末、更には法案審議が行われる通常国会会期末にかけてであり、最後に新年度の施策の進捗状況が明らかになる参議院選直前の時期。

当初70パーセントに達していた民主党内閣に対する国民の支持や期待が、それぞれの節目の時期にどのように変化していくのか・・・「大丈夫かいな?」。


コメント

小泉改革の復活を望む

郵政はもう一回民営化してくれ。
公務員改革は、みんなの党の路線でやってくれ。
予算は刈り込んでくれ、これは民主に期待してたんだが、どうなることやら。ダメなら、新小泉党でやってくれ。
ダムとかあんなのやめなさい。前原が正しい。
羽田の拡張、ハブ化は正しい。伊丹は閉鎖しなさい。
神戸の拠点港化は正しい。つまり前原がやってることは正しい。

この辺、やってくれそうなのは、河野さんだけだ。河野さんと、元小泉チルドレンで新党作ってやってくれ。

今の自民はダメ、谷垣、町村、加藤紘一じゃダメだよ。

  • 2009/11/02(月) 11:24:52 |
  • URL |
  • かんじ #mQop/nM.
  • [ 編集 ]

民主党政権批判について

JALの破綻、財政はたんを民主党のアキレス腱と批判してますが、今までのJALの放漫経営や放漫財政をしてきたのは歴代の自民党政権ではありませんか。自民党の方に批判する資格があるのでしょうか。
その責任を突きつけたのが今回の政権交代ですよ。これを理解できない自民党は復権難しいですね。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://blogonojiro.blog22.fc2.com/tb.php/78-248b1d72
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)