小野次郎 公式ブログ『ジローのおしゃべりサロン』

霞が関、総理官邸&永田町のすべてに精通する小野次郎のつぶやきとため息

証人喚問での証言の信ぴょう性

一般論だが、罰則付き証人喚問で述べた証言は、他の場面の発言より格段と信憑性が高い。
渦中の人物を召喚し、罰則の制裁下で重い口を開かせて真実を究明するのが本来の国会証人喚問。今回の喚問は、不都合な事実を公言して憚らない人物を国会に呼びつけて罰則の制裁を翳して口封じするもので、趣旨が本末転倒と言わざるを得ない。
今回の証人喚問で証人に偽証の制裁を翳してこれまでの発言を撤回させるか、或いは同じ内容を証言した場合でも後になって偽証罪容疑に追い込むという与党の目論見は、案の定、上手くいかなかった。
籠池氏がこれまでの発言を証人として証言したため、かえって事態はお互いにますます引っ込みがつかなくなってきた。
罰則制裁下という状況下で証言した内容に反駁・対抗する為には、同じように罰則制裁下で行われた否定又は相反する他の証言がどうしても必要である。
明日、国会の委員会に関与が噂される関係局長らを参考人として呼んで説明を聞くことが決まった。その場に籠池氏がいない上に罰則の制裁も伴わない参考人だから、何とでも言い訳が出来るかも知れない。その反面、説明の信ぴょう性については、本来の証言に適うものとはなり得ない。
究極の危機管理とは、被害の極小化(ダメージコントロール)の知恵である。一刻も早い収束をめざす政府・官邸側としても、事実関係を認め関係者からきちんと釈明する「落としどころ」を見定めることが重要である。最初は、畑の隅のゴミが燻っている程度と思っていても、延焼を食い止める見通しがなければ、いつの間にか母屋まで火の手が近づくことにもなりかねない。
これ以上国民の不信が高まるようだと政局にも影響する可能性がある。
深読みして、与党側の内部にこの証人喚問が政局に発展する可能性まで承知の上で段取りしていたとすれば、政治って本当に恐ろしい。

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